「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」を活火山と定義
そして、今後100年程度の中長期的な噴火の可能性及び社会的影響を踏まえ、
「火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山」として
47火山が火山噴火予知連絡会によって選定されました。
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/katsukazan_toha/katsukazan_toha.html |
火山ガスの主成分
主成分は水蒸気、二酸化炭素でほかに二酸化硫黄(亜硫酸ガス)も含まれる。
通常は少量の水素ガス、一酸化炭素、硫化水素、塩化水素が含まれる。
フッ化水素やヘリウムガス、水銀などが含まれることもある。
火山ガス災害の主な事例
【主原因:硫化水素ガス(H2S)】
■昭和51年8月3日
万座温泉から本白根山登る途中(通称:本白根沢)にて、女子高生2名と引率の先生1名(計3名)死亡。
■昭和46年12月27日
振子沢で滑走中のスキーヤー6名死亡、ボーリング井戸跡からの高濃度ガスによる事故。
■1986年5月8日
玉川温泉叫沢で有毒ガスを吸って一人が死亡。
■1997年9月15日
福島県の安達太良山の火口付近にて、登山家4名が死亡。
【硫化水素ガスの特性】
硫化水素ガスは、空気よりも重いため、地表に沿って滞留します。
よって、天候が曇で無風状態の場合には、ガスが拡散しないため、噴気地帯のガス濃度が
高くなる場合がありますので、その日の天候状態には特に注意が必要となります。
※噴気地帯付近の「窪地」や「沢」などには入らないでください。
【主原因:二酸化硫黄(SO2)】
刺激臭を有する気体で、別名「亜硫酸ガス」と呼ばれる。
阿蘇山のガス災害はSO2が原因で、比較的低濃度で咳き込むなどの症状が起こるため、
喘息の持病のある人が被害に遭っている。
■1989年2月12日
阿蘇山の中岳第1火口の火口縁で観光客1名が死亡。
■1990年3月26日
阿蘇山の中岳第1火口の火口縁で観光客1名が死亡。
■1994年5月29日
阿蘇山の中岳第1火口の火口縁で観光客1名が死亡。
■1997年11月23日
阿蘇山の中岳第1火口の火口縁で観光客2名が死亡。
【主原因:二酸化炭素(CO2)】
空気中の二酸化炭素濃度が高くなると、人間は危険な状態に置かれる。
二酸化炭素濃度が 3~4%を超えると頭痛・めまい・吐き気などを催し、
7%を超えると炭酸ガスナルコーシスのため数分で意識を失う。
(通常の空気中の二酸化炭素濃度は0.03%~0.05%位になります)
この状態が継続すると麻酔作用による呼吸中枢の抑制のため呼吸が停止し死に至る。
■1997年7月12日
青森県の八甲田山山麓にて、凹地に滞留していたガスにまかれ、訓練中の自衛隊隊員3名が死亡。
■1984年
二酸化炭素の突発的な噴出がマヌーン湖(カメルーン)で発生し、地元の住民37人が死亡。
■1986年
ニオス湖(カメルーン)で、湖水に溶けていた約0.6~1km3のCO2が斜面を流れ下り、
1734人と約7000頭の牛が死亡。
窒息死した牛 |
インドネシアのディエン高原で、噴火により噴出したCO2で142名死亡
活火山を登る時に必要になりそうな道具
万が一に備えて、以下の道具の備えがあれば致命傷となる確率を下げられるかもしれません。
■噴火に伴う噴石による被害を防ぐ
火口から噴き出す石や岩は秒速で約200メートル、 時速では約720キロにも達するため、
無防備な状態の頭に直撃すれば大怪我は免れないでしょう。
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■火山灰、有毒ガスによる被害を防ぐ
硫化水素などの有毒ガス、二酸化硫黄や火山灰により呼吸が困難になることを防ぐ。
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このマスクのみでは機能せず、毒性や悪臭を持つ気体を吸収する物質を詰めた「吸収缶」を
別途購入し、直接マスクにねじ込んで取り付ける必要があります。
■酸欠を防ぐための携帯酸素缶
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■火山灰から視界を確保するために
火山灰は、火山ガラス・鉱物結晶・古い岩石の破片など直径2mm以下の大きさのものをいい、
降り積もった直後の火山灰粒子は、酸性の被膜に覆われていて、 肺や目へ刺激を与えることがあります。
目に入るとチクチクした症状が現れるので厄介です。
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■火山灰や熱風から身を守る
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